その頃もはや少年少女ではなかった自分へ
2025 - 12 - 1
血の丸の旗を掲げたことについて。

ウィンチェスター・オバケやしきー多々買え…多々買え… Advent Calendar 2025の1日目の記事です。
病気の皆さんこんばんは
皆さん、拗らせていますか?
筆者は小学生の頃に小学校の図書室で出会ったどろろのせいでオタクとしてのアイデンティティを得てからずっと拗らせています。
或いは中学に上がるよりも前に人間失格を読んだせいで悪化させたのかもしれません。
この拗らせの特効薬があるとすれば社会生活というものなのかもしれませんが、卵が先か鶏が先かわからないように、こういう拗らせたサブカルクソ人間は社会生活ができないから拗らせているのか拗らせたから社会生活を送れないのかわからないところ。
INTERNET最高!なみなさんも同様のことかと思います。同様って言え
そんな皆さんに朗報です。レメディがあります。
アーバンギャルドです。
写し身もしくは身代わりとしてのアーバンギャルド
病むことにもエネルギーを使います。
痛みを誤魔化すために痛みを伴います。
我々の代わりに手首を切ってくれるのがアーバンギャルドです。(勿論、共に切っても構いません)
ずっと拗らせ続け、昇華できない、終わらない思春期に寄り添ってくれるのがアーバンギャルドです。
彼らは今や老若男女を少女に内包し完璧な存在になりつつあります。
血の丸の旗を掲げたことについて
己をアーバンギャルソンとも言い切れぬまま十数年が過ぎました。
その間ライブに行く勇気が出なかったのは、その割り切れなさのせいもあったのだと思います。
それでも内的な衝動と外的な後押しが重なる機会が巡ってきました。
赤羽ReNY alpha 6th anniversary EXTRA SPECIAL 2MAN SHOW 9mm Parabellum Bullet × アーバンギャルド
なんだその取り合わせ!?!??!?という驚きが第一だったのは隠しようがありません。
しかし、ネット上のFFが推していて気になっているバンドと、十数年好きなアーティストの対バンと言われると、行かないという手はありませんでした。
チケットを買っていました。
こうして、9mm Parabellum Bulletとアーバンギャルド両者のライブを初めて生で観ることになりました。
9mmファンとアーバンギャル・アーバンギャルソンは参戦装束が大きく違いそうという偏見も興味を惹かれた一端です。
対バンという物自体初体験だったのですが、入場時「本当に目当てを訊かれるんだ…」という衝撃を受けました。
9mm Parabellum Bullet
セットリスト
- Baby, Please Burn Out
- The Revolutionary
- 名もなきヒーロー
- 踊る星屑
- All We Need Is Summer Day
- Brand New Day
- ハートに火をつけて
- カタルシス
- カモメ
- Discommunication
- 太陽が欲しいだけ
- Black Market Blues
- 叫び -The Freedom You Need-
- Punishment
自分が行った中で最も”ライブ”らしいライブ、というか”ライブ”の概念そのもののようなパフォーマンスでした。
珠洲のキリコ祭りの太鼓のサウンドに近い、心臓に響く演奏でした。
2曲目『The Revolutionary』で「これ絶対少女元年やるじゃん!!!!!!」とアーバンギャルドサイドの客としてもテンションをブチ上げられ、その後も盛り上がるナンバーを畳み掛けられました。
9mm初心者の上に呪術廻戦にわかなのに『ハートに火をつけて』からの『カタルシス』とか聴かせていただいていいんですか…!?
4曲目『踊る星屑』も含め、9mmのロカビリー的なうねりのある楽曲が大変好みなのでとても満足しました。
最後の『Punishment』では続くアーバンギャルドの前に引っ掻き回せるだけ引っ掻き回そうという気概をぶつけられました。プログレッシブメタル的な超絶技巧のカオスも大好物なのでこれもまた良かったです。
アーバンギャルド
セットリスト
- ワンピース心中
- 少女元年
- 自撮入門
- バビロマンサー
- 言葉売り
- 東京REMIX
- 箱男に訊け
- アルトラ★クイズ
- スカート革命
- さよならサブカルチャー
十数年以上アーバンギャルドのことを好きなのに今回初めてライブに行ったことで「カフェパレードの皮を被った神速一魂だったんだ…」と思わされました。
お行儀よくお旗ふりふり🎶かと思ってたらすっごいコーレスする。じゃあなんスか男だらけのアーバンギャルドだったら完全に神速一魂だって言うんスか
予測可能回避不能の『少女元年』!!
これが対バンの醍醐味か…と強く思わされました。
あえてアゲさせるためのコーレス曲を多めにしていたということもあるのかもしれません。
小さな箱で行われる統率されたコール&レスポンス・ジェスチャーを伴うライブは密やかに行われる"集会"と同じ色を感じさせました。
アーバンギャルド - くちびるデモクラシー URBANGARDE - KUCHIBIRU DEMOCRACY
ライブパフォーマンスに伴うある種の宗教的熱狂が巧みに世界観に落とし込まれていました。
最後の『さよならサブカルチャー』はもう13年前(2025年現在)の楽曲です。
13年前の自分はサブカルチャーに別れを告げず、その後大人病に罹って治ってなんとか生き続けてきました。恥の多い人生を生き続けています。
やっと辿り着いたこの箱で聴くこの曲で、「帰ってきた」という感慨と「もうお別れなのか」という寂しさが入り混じり、涙が溢れました。
それでも、あの頃の自分をここに連れてくることができて、嬉しかった。
現実世界は終わることなく続いていき、そこから逃れることはできません。
しかし、そんなときにも我々のポケットの中にはいつもサブカルチャーはあります。
いつでも、戻ってくることができるのです。
我々はいつまで経っても少女なのだから。
アーバンギャルド-昭和百年少女 URBANGARDE - SHOWUP 100 YEARS GIRLS)Music Video
それでは、さようなら。
P.S.
直球で司攻というか割れた子供達っぽい新曲その上PVがライチ風味で頭がおかしくなりそうです。
氣志團との対バンでやる可能性大なの何~~~~????
アーバンギャルド-少年ピカレスク URBANGARDE-SHONEN PICARESQUE